左バック・右バック・ポスト 170cm65kg 右利き 宮崎学園高-日本体育大-三重バイオレットアイリス 24歳
特性:肉体派・ファイター・ペネトレーター・ディフェンダー・泥臭さ◎
久しぶりに現れた、当たり負けしない大型バックプレーヤー。大学球界には毎年のように170cm前後のエースが出てくるが、上のレベルで通用するのはごく一握り。中でもDF力があって、身体接触に強い選手となると、めったに出てこない。真ん中を守れるバックプレーヤーがもう一枚ほしかった日本代表女子にとって、原選手の台頭は喜ばしい限り。ベテランの#17東濱裕子選手の負担を肩代わりしつつ、時には右バックにも入ってゴリゴリのカットインで風穴を開ける。こういう肉弾戦に強いタイプは国際大会で重宝される。中国、カザフスタンといった大型選手を揃えた国との試合で持ち味を発揮する。DFでは3枚目だけでなく、サイズが必要な場面では2枚目にも入って、機動力を発揮できる。6月のヒロシマ国際では「見よう見真似です」と言いながら、ポストに入って「らしい」動きも見せている。
子供の頃から頑張り屋さんで、性格も真面目で一本気。三重バイオレットアイリスに入ってからは、負け試合で涙を流す姿が何度も見られた。当たり前のように負け続けてきたチームにとって、原選手の熱さは衝撃だったに違いない。しかし以前は「1人で頑張りすぎる」きらいがあった。日本代表では1人で頑張ろうとして連携が取れず、2年前の世界選手権ではDFで苦い経験をしている。それから2年、表情も柔らかくなり、先輩たちともこまめに会話できるようになってきた。気を張りっぱなしだった試合中にも、いい笑顔が見られるようになった。1人で頑張るのではなく、仲間と頑張るコツをつかんだのだろう。代表合宿に行くたびに緊張していた頃がウソのように、今では自然体でファイトできている。五輪予選でも連携の取れたDFで、成長した姿を見せてくれるだろう。
ひたむきに、体を張って、大きい相手にも立ち向かう