欧州選手権一次リーグ終了

先週の金曜日に男子欧州選手権が開幕した。
デンマークは昨日一次リーグが終了し、この日曜日で二次リーグの一戦目がある。
一次リーグでまともに観れたのは初戦の対ロシア戦のみ。
二戦目の対モンテネグロ戦は後半だけ観ることができ、三戦目の対ハンガリー戦はまったく観られず、結果は知っていたが夜11時40分から再放送を観て、後半は寝落ちした。
　
ディフェンスの要Rene Toftが故障で出られなくなり、今回デンマークはかなり厳しくなるのでは、、と懸念したとおり、初戦から苦戦した。
前半だけみると、これ本当に勝てるの？と思うほど、守りも攻めもしっくりこない感じ。ただ、キーパーのNiklas Landinの強固な守りに助けられ、かろうじて同点で前半終了した。
しかし、監督Gudmundur Gudmundssonの采配で、後半バックを不動のスタメンペアMikkel HansenとRasmus LaugeからMads Mansahとジョーカー選手のMichael Damgaardに変わったところ、後半30秒でDamgaardがシュートを決め、さらにMensahが入れると、一気にデンマークの雰囲気が変わって勢いが増し、4分で3点リードするようになったのだった。
それからは試合終了近くまでずっと0～2点差のデッドヒートを繰り広げることになるのだが、結局Mikkel Hansenはベンチに座ったまま。最後の5分で楽勝ムードになり31対25で勝利した。
　
対モンテネグロ戦は前半は外でDRのテキストライブをチェックしていたが、思いのほか苦戦している感じ。
14対16で2点リードされた状態から後半スタートしたが、また同じようにMikkel HansenとRasmus LaugeからMads MansahとMichael Damgaardに交代。そしてすぐさまDamgaardがシュート。そして、Mensahもシュート。そしてずっとデッドヒートが繰り広げられ。ロシア戦のデジャブかと思うほど展開が同じ。
しかし、ロシア戦以上にピリっとこなく、いつのまにか戻ってきたMikkel Hansenもイマイチなまま。ロシア戦でよかったNiklas Landinもこの試合ではイマイチで残り15分で交代させられた。
結局、2番手キーパーのKevin Moellerがよかったのと、Henrik Toftが最後にシュートを決めてくれたことが大きな助けになり、かろうじて2点差で勝利した。
　
一番楽勝だと思われていた対モンテネグロ戦で思わぬ苦戦を強いられたせいか、メディアは批判的な記事ばかりがみられた。
特にスターのMikkel Hansenのプレーがいつもどおりでないことに落胆が大きい論調が多かった。
　
しかし、三戦目では、Mikkel Hansenはスタメンのまま、ただしRasmus Laugeではなく、Mads Mensahが入った。
この監督の絶妙な采配が功をなしたのか、わずか7分で6対1と5点リード。わたしが初めてテキストライブをチェックした15分では12対4と大量リードしており、逆に「はぁ？？」と驚いた。ハンガリーが一次リーグの対戦相手としてはもっとも強豪チームのはずだからである。しかし、それで安心し、次にチェックしたのは試合終了後だったが、案の定30対22と大差のまま勝利した。
　
結局全勝で4ポイント持参で二次リーグに進出と最高のシナリオどおりになった。
しかも、フランス、クロアチア、開催国のポーランドと強豪揃いの1グループと違って、デンマークの属する2グループは脅威なのはスペインのみ。仮にスペインに負けても、ドイツとスウェーデンに勝てば準決勝に進出できる可能性が高い。スペインに大差で負けた上にロシアが残り3戦すべて全勝したとしたら、難しくなるだろうが。
しかし準決勝に勝つのはいずれにしても厳しそうである。
おそらくはポーランドかフランスになりそうだが、あのフランスがポーランドにはウンともスンともいわないまま6点差で敗退したのである。ちなみに、ポーランド以外、フランスはいずれも10点前後の大差で勝利している。フランスの強さは健在であるにもかかわらず、である。フランスにあたりたくないが、かといってポーランド相手もそれ以上に厳しくなりそうである。
　
なんて、二次リーグが始まる前にすでに準決勝のことを考えるのは早すぎるが、とりあえず日曜日のスペイン戦が楽しみである。