東欧クラブの脅威 | アンテナ

東欧クラブの脅威

03/15 04:12
いよいよ、チャンピオンリーグもトーナメント戦が始まった。
昨日、Rhein-Neckar Loewen対MOL-Pick Szegedを観たのだが、ホームなのに最初からNeckar Loewenが劣勢で、驚いた。ハンガリーでは2番目に強いチームであるらしいが、Szegedがあれほど強いのには意外だった。
スウェーデン人のJonas Kallmannとスペイン人のAntonio Garciaをみてあっ、と思ったが、結構多国籍チームであるらしい。Antonio Garcia、パリにいると思っていたのに、去年移籍したようだ。
Antonio Garcia
Antonio Garcia 
というか、リーグ戦最終戦の、Rhein-Neckar Loewen対Vardar戦を観たときにも思ったけれど、数年前までは、スペインリーグとドイツリーグがぶっちぎりで強かったのが、最近はハンガリー、マケドニア、ポーランド、など従来はそれほどレベルが高くなかった東欧のクラブが力をつけてきたのかな、、という印象をもった。
ハンガリーのMKB-MVM VeszpremはCグループで一位通過している。
 
しかしこのチーム、、ハンガリーのスター選手Nagyがバルセロナから移籍したことは聞いていたが、この顔をみて、あっ!と思った。
 
Zeitzキールに在籍していた、Christian Zeitzである。
顔も怖いけど、「ザイツ」という名前も迫力がある。いかにもキールの顔であった。NarcisseとIlicが並べば(二人とも顔が怖い。ちなみに、IlicもVeszpremに在籍。)、それだけでキールは脅威な顔ぶれだった。
それが今や、、、あのきれい顔のRene Toftがキャプテンである。そして癒し系のCanellas。そしてアロン王子。甘い顔のDovnjak。Vujinくらいであろうか。かつてのキールカラーを保っているのは。
 
Veszpremは、NagyとZeitz、Ilicというベテランどころをそろえているが、ハンブルグにいたスウェーデンのでぶちんポストバックAndreas Nilssonとか、サイドのスペイン人選手ウガルダもいる。
これもまた多国籍で集めているなーと。
 
ハンガリーでプレーしている日本人選手のブログを読んで知ったのだが、なんとVeszpremは普段ハンガリーリーグに参加せず、SEHAリーグに参加しているとのこと。
で調べてみたところ、クロアチア・ザグレブに本部をもつ南東ヨーロッパ連盟という国際リーグで、2011年に設立され、現在はクロアチア、セルビア、ボスニア、マケドニア、ハンガリー、スロバキア、ベラルーシが加わった7か国から全10チームが参加しているとのこと。
ハンガリーが加わったのは今季からであるが、18全試合終了してVeszpremは2位のVardarに6ポイント差をつけてぶっちぎり1位である。来季はSzegedも加わるのではないだろうか。ちなみに、モンテネグロのチームは設立当初から参加していたが、今季から不参加である。おそらく、昨季で最下位とかで参加権を喪失したのかもしれない。
今季でも最下位チームは1試合残しながらもトップと44ポイントも差があるので、たとえ各国トップのチームが集まっているとはいえ、それでも差があるようだ。国が、というよりは、クラブにどれだけのスポンサーがついているかどうかで決まっているのかもしれない。
ちなみに、あのアロン王子も今年7月Veszpremに移籍するそうである。
 
それにしても、、、いまだわたしはドイツチームが有力だと思っていたけれど、今回のチャンピオンリーグはVeszpremやポーランドのKielseあたりも決勝に上がってくる可能性があるな、、と思った。ドイツブンデスリーガ2位のネッカーローエンでさえあの低落では、、キールだって意外と危ういかもしれない。
うーん、、どうなることか。
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