準決勝戦生観戦 フランス-スペイン戦 | アンテナ

準決勝戦生観戦 フランス-スペイン戦

01/26 05:19

楽しみにしていた準決勝戦を観に行ってきた。


もちろん、デンマーク戦がメインとはいうものの、フランス対スペイン戦も楽しみだった。


わたしはスペインチームが好き。


DovnjakとKopljarを擁するクロアチアや、Karabatic、Narcisse、Abaloがいるフランスみたいにこれといった逸材がいるわけでもないのに、チームのまとまりでなんとなく強い。個人技に依存しない戦い方がわたし好みである。(といいつつ、デンマーク戦でMikkel Hansenが全然シュートしないと不満がたまるという矛盾。。。)



それになんといっても、見た目的にも楽しませてくれる。これまたわたしが好きなサッカーのスペインチームと同じ赤と紺の組み合わせのユニフォームを着られたときには悶絶しそうである。


しかしこれをいうと、大抵異論がくるので、ここで写真付きでわたしが特に目をつけた選手たちを紹介したい。 


  

Joan Canellas


まず、Joan Canellas。このひとは特にイケメンというわけではないが、スペインではCanellas抜きではありえないほどの一番の逸材であるバック選手。現在はハンブルグ所属。



 

Julen Aguingalde


Julen Aguinagalde。わたしはもともとポストバックの選手が好きなのだけど、このひとには惚れた。かっこいいけど、あんまりスペイン人っぽくない顔かも。KS Vive Targi Kielceの試合でいい選手だな~と思っていたけれど、ポーランド人だと思っていたのでスペインチームで彼を発見して驚いた。ちなみに、やはりKielceのサイドの選手Porir Olafssonをポーランド人だと思っていて(名前は知らなかった)、アイスランド戦でみつけてやっぱり驚いた。



 

Viran Morros


Viran Morros。バルサ所属のバック選手。長身で主にディフェンス要員。デンマークでいうとMoellgaardみたいな存在。カモシカ足でショーツが短パンになっているのもMoellgaardと同じ。わたしはデンマークチームの中でMoellgaardが一番好きで、Morrosも最初見たときから目が釘付けになり、スペインがディフェンスのときはずっとMorrosを目で追いかけていた。



 

Raul Entrerrios


Raul Entrerrios。バルサ所属のプレーメーカー。自らも打つタイプ。いかにもスペイン人っぽい顔でわたし好み。



 

Antonio Gracia


Antonio Garcia。パリ・ハンドボール所属のバック選手。背は低いがガッチリしていてMorrosと一緒にセンターでディフェンダーを務める。


 


これを書くにあたって2011年の世界選手権と今回のヨーロッパ選手権のパンフレットを比較してみていたのだが、3年間の間でなんという違いよ、と思った。


3年前は、代表選手は全員スペインリーグのクラブに所属していたのに、今の代表選手はバルサに所属する数人をのぞいて多数が外国のクラブにいる。CanellasもAguinagaldeもCiudadにいたのに、今はそれぞれドイツとポーランドに移っている。



Nikolaj Markussenも2年前だかCiudadに夢の移籍を果たしたが、給料未払いの問題で一年もしないうちにカタールのクラブに移った。どうも、Ciudadに限らずほかのクラブでも経営難で、有力選手は次々とスペインから出ていき、代表のサイド選手Albert Rocasでさえバルサから、より弱小リーグのデンマークのKoldingに移ったが、今スペインリーグはどうなっているのだろうか。



一方で、フランスでは逆の現象が起きており、3年前はほとんどの選手がドイツやスペインのクラブにいたが、今ではほとんどがフランスリーグのクラブに所属している。Thierry OmeyerとDaniel Narcisseはキールの顔だったし、わたしの好きだった天才ポストバックBertrand Gilleなんてハンブルグのなくてはならない存在だったけど、今はいずれもフランスにいる。まぁ、みんなおっさんになったからだし、Omeyerなどは37歳だから母国に戻るのは当然でもあるが。



 


おととしと去年と不振だったフランス。2012年のヨーロッパ選手権は二次リーグで最下位という壊滅的な結果で終わり、去年の世界選手権では準々決勝でクロアチア相手に敗退。


どうも、2011年にお父さんを亡くしたKarabaticの不調が直接関係しているようであり、2012年に八百長疑惑でフランスリーグから永久追放されどうなることかと思ったが、今回はバルサに移籍して落ち着いたこともあってか、Karabaticの強さは復活し、それにともないフランスもよみがえった。


もうおっさんだと思っていたThierry OmeyerとDaniel Narcisseはまだまだ現役いけます、という強さで、Abaloの速さといったら、右に出ないほど。そして、Karabaticの弟はディフェンダーとして確固たる地位を築いている。


 


なので、去年の王者であるスペインとの試合、とても面白くなるだろうと期待していたら、最初の15分、スペインはまったく歯が立たず。得意なパスワークがアグレッシブなフランスのディフェンスに通りにくくなり、それでもさすが連携プレーの上手なスペイン、ラインにボールはきれいにいくものの、ラインからの一対一勝負でキーパーThierry Omeyerの素晴らしい防御によりシュートできず、、というパターンも数回。そしてフランスの攻めも強い。Karabaticは意外と打ってこなかったが、AbaloとNarcisseがすごい上に、わたしの知らない選手でまだ23歳のValentin Portesの容赦ないシュートがバンバン入った。



15分くらいで11対6とフランスがリードし、このままつまらない試合になっていくのかな、、と思ったら、フランスが2分退場になったこともあってスペインも徐々によくなり、ブレイクで12対14とひっくり返したのであった。いつものチームプレーというよりは、Joan Canellasの投げ身の個人芸によるところが大きかったが。



後半はずっとデッドヒートだったが、やはり選手層の薄いスペインが劣勢となり、最後の2分でフランスが3点リードして試合を決め、30対27でフランスが勝利した。



 


なんというか、準決勝で絶対負けられない試合だからしょうがないけど、両者えげつない点の取り合いだった。


チームプレーのスペインが、結局スターのJoan Canellasが10点とるというワンマンぶりだった。



フランスはAbaloとPortes二人で半分の15点を稼いだ。



 


こんなフランス相手の決勝戦はどんなものになるのだろうか、、と思いつつ、デンマーク対クロアチア戦観戦へと続いた。



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